ハザードマップとマイ・タイムラインで完成させる!自分だけの最強台風避難計画
台風対策において、グッズの準備と同じくらい重要なのが「いつ、どこへ、どうやって逃げるか」という情報の整理です。テレビで「避難してください」と言われてから考え始めるのでは、一歩出遅れてしまいます。
自分の住んでいる場所のリスクを正しく把握し、自分専用の避難計画(マイ・タイムライン)を立てることで、迷いのない迅速な行動が可能になります。
1. ハザードマップを「ただ見るだけ」で終わらせないコツ
自治体のホームページなどで公開されているハザードマップ。自分の家が色がついている場所かどうかを確認するだけでなく、以下の3つのポイントに注目してください。
浸水の深さと継続時間を確認
ただ「水が来る」だけでなく、どれくらいの深さ(浸水深)になるかを確認しましょう。50cmを超えると、大人の膝上まで水が来ることになり、歩行が困難になります。また、浸水が「数日間続く」と予想されている地域では、早期の立ち退き避難が不可欠です。
避難ルートの「罠」を見つける
自宅から避難所までの道中に、アンダーパス(線路や道路の下をくぐる低い道)や、小さな橋、急な斜面がないかを確認してください。大雨の際、アンダーパスは一瞬で水没し、車が動けなくなる「死の罠」に変わります。
「近所の安全な知人宅」も候補に入れる
避難先は指定避難所(学校や公民館)だけではありません。ハザードマップで安全な区域にある親戚や知人の家、あるいは安全な場所にあるホテルなども、立派な避難先候補です。
2. マイ・タイムライン(避難行動計画)の作り方
マイ・タイムラインとは、台風の接近に合わせて「いつ」「何をすべきか」を時系列で整理した自分だけの防災計画です。
【3日前〜前日】準備と情報収集
情報の確認: 台風の進路と速度をチェック。
家の周りの整理: 飛散しそうな物を片付ける。
買い出し: 停電・断水に備えた食料、飲料水の確保。
連絡: 離れて暮らす家族と避難のタイミングを共有する。
【数時間前〜直前】早期避難の決断
情報の確認: 自治体からの避難指示、警戒レベルを確認。
避難準備: 非常用持ち出し袋を玄関に置く。
避難開始: 高齢者や子供がいる場合は、明るいうちに避難所へ。
インフラ対策: ガスの元栓を締め、ブレーカーを落とす(浸水リスクがある場合)。
【暴風域突入時】命を守る最終行動
外出禁止: 風が吹き始めたら絶対に外に出ない。
屋内安全確保: 窓から離れた部屋へ移動。2階建てなら、崖や川から遠い側の2階へ。
3. ペットや車はどうする?ケース別の避難対策
家族構成や生活環境によって、避難の形は異なります。
ペットを連れた避難
最近は「同伴避難」が可能な避難所が増えていますが、ケージや数日分のエサ、排泄物の処理セットは必須です。事前に自治体のサイトでペット対応の避難所を特定しておきましょう。
車の避難(車両避難)
車を水没から守るために、高台の駐車場へ移動させる人が増えています。ただし、暴風雨の中での運転は横転の危険があるため、必ず「雨が強まる前」に完了させてください。車内避難をする場合は、エコノミークラス症候群への対策と、浸水によるドアロック故障への警戒が必要です。
4. 避難後に役立つ!デジタルとアナログの備蓄
避難所生活や自宅待機中、精神的な支えになるのは「正しい情報」と「小さな娯楽」です。
オフラインマップ: 電波が不安定になっても見られるよう、Googleマップなどの地図データをスマホにダウンロードしておきましょう。
身分証明書のコピー: 被災後の各種手続きに必要です。スマホで写真を撮っておくだけでも役立ちます。
現金: 停電するとクレジットカードや電子マネーが使えません。公衆電話や自動販売機で使えるよう、10円玉や100円玉などの小銭を多めに用意してください。
まとめ:計画があるからこそ「冷静」になれる
「自分だけは大丈夫」という心理(正常性バイアス)は、誰にでも働きます。しかし、事前に作ったマイ・タイムラインという「正解」があれば、いざという時にその場の感情に流されず、正しい判断を下すことができます。
ハザードマップを確認し、家族で話し合う。その30分が、将来の運命を分けるかもしれません。
あなたの住んでいる地域で、特に気になる場所や避難の悩みはありますか?より具体的なケースに合わせて、一緒に最善の対策を考えていきましょう。